この記事を読まれている方は、個人年金保険への加入を検討されている方なのではないでしょうか。
個人年金保険には複数のタイプがあり、将来大きく受け取れる受給額が増えそうな変額や外貨積立タイプに魅力を感じつつ、安定した金額を受け取れる、終身や定額タイプの個人年金保険が良いのではとお考えのことと思います。
しかし、国民年金についての知識がなく、国民年金だけで本当に駄目なのかの判断がつかないという方もいらっしゃるでしょう。
この記事内では、国民年金についてのご説明と、確定タイプの個人年金保険がおすすめの理由をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
国民年金について
国民年金とは、日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満のすべての人が加入を義務付けられている制度のことです。
毎月一定の保険料を支払うことで、65歳から年金を受給することが可能です。
毎月支払っている保険料は控除の対象ですので、確定申告の際に社会保険料所得控除を受けることが出来ます。
受給する年金を増やせる付加年金
毎月支払っていいる国民年金の保険料に月々400円をプラスすることで、受給する年金の額を増やすことができることをご存知でしたでしょうか。
付加年金を利用することで、200円×納付した月数分の給付金を毎年受け取ることができますが、付加年金は国民年金基金と同時加入が出来ませんので、ご注意ください。
国民年金基金の種類
国民年金基金は、「全国国民年金基金」と、3つの職能別に設立された「職能型国民年金基金」の2種類があります。
全国国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者であれば誰でも加入ができます。職能型国民年金基金は、基金ごとに加入できる人の事業、または業務が決まっています。
種類は2つに分かれていますが、それぞれの基金が行う事業内容はどちらも同じで、加入者の事業や業務によってどちらにするかが決まります。
日本の年金制度の体系
日本の年金制度は3階建ての構造は3階建ての建物に例えられることがあります。
その理由はマンションやアパートも低層階より高層階の方が、価格が高いですが眺望が楽しめるなど良い暮らしをしているイメージがあるからなのかは定かではありませんが、年金も同じで、支払う保険料は1階より3階の方が多いですが、その分将来受給可能な金額も大きくなります。
1階は国民年金
1階部分は国民年金で、基礎年金と呼ばれているものです。
日本国内に住んでいる20歳以上60歳未満の人はすべて加入することになっている年金で、受給するには最低10年の納付期間が必要となり、受給資格に満たない場合は年金を受給することができません。
2階は厚生年金
2階部分は、会社に勤めている方が加入している厚生年金のことです。
厚生年金は保険料が報酬に比例して変化するのが特徴で、支払われる給与の金額によって保険料が変化し納める保険料が高くなれば、将来受け取る年金額も比例して高くなります。
保険料は毎月の給与から天引きされますので、支払い忘れによる未納期間が発生しません。
また、毎月の保険料は高いですが保険料を会社が半額負担してくれるので国民年金よりもお得とされています。
3階は企業年金
3階は企業年金は厚生年金のオプション制度で、将来受け取る年金を増やすことができ、企業によって導入している制度が異なりますが、以下3種類があります。
- 厚生年金基金
- 確定給付年金、
- 確定拠出年金
個人年金保険とは
個人年金保険とは、毎月保険料を保険契約時に決めた年齢まで積み立てていき、決めた年齢になった際そこから一定期間あるいは生涯にわたって年金という形で給付金を受け取れる保険のことで、終身 / 確定 / 変額 / 外貨積立のに大きくは分類されます。
定年退職をしてから、65歳の公的年金受給年齢までの繋ぎとして利用される方や、老後の生活をより豊かに過ごすことを目的に加入される方が多い保険商品です。
終身タイプと確定タイプの個人年金保険は受給期間によっては元本割れしてしまう可能性がありますが、大きく損をすることもなくローリスクな商品です。
しかし、変額タイプと外貨積立タイプは、保険料を運用して受給金額を増やさないといけないため、大きく受給金額が増えることもあれば、当然大きく目減りしてしまう可能性もあり、ハイリスクな商品といえます。
終身タイプと確定タイプの違い
終身タイプと確定タイプにはいくつか違う点がありますが、大きな違いを以下に記載します。
終身年金タイプは、確定タイプと比べ支払う保険料が割高に設定されていて、その見返りに年金受給開始から被保険者が亡くなるまでの間年金を受給し続けることが可能ですが、ある程度長生きをしないと元本割れしてしまう可能性があります。
しかし確定年金タイプは、被保険者の生死を問わず、契約時に決めた期間内は年金を受け取れる保険ですので、年金受給期間内であれば被保険者が亡くなっても、遺族年金として残されたご家族へ年金が継続して給付されますので元本割れがありませんので、保険料が無駄になることがなくお得です。
終身タイプの個人年金加入時は必ずシュミレーション
厚生労働省が2019年7月に発表した簡易生命表によると、2018年の日本人の平均寿命は男性81.25歳、女性は87.32歳で過去最高を更新しましたが、これはあくまで目安で全員が80歳〜90歳まで生きるというかそいうとは限りません。
更に長生きする方や、若くして亡くなられる方もいらっしゃいます。
みえない将来の不安に備えるのが保険ですが、不安だからといって掛け金の高い終身タイプに加入する必要はなく、個々それぞれの家計事情やライフステージの変化を考慮して加入することが大切です。
そのため、老後に備え安定した資金を準備したいと個人年金保険への加入を検討される歳は、終身タイプと確定タイプで、どれだけこの先保険料を支払うのか、そこから何年間給付をうけたら合計金額が幾らになるのかから元本割れするかしないかを考えるシュミレーションをするようにしてください。
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