自転車保険だけではなく、保険商品は補償内容などのサービスについて、あまり理解をしないまま加入する人が大半でしょう。
自転車保険について調べている方は、必ずと言っていいほど「au損保の自転車保険」を見たことがあると思います。
2020年のオリコン顧客満足度調査によれば、自転車保険(本人型)で1位を獲得!だなんていう記載も見かけたことでしょう。
しかし、自転車保険だけではなく、保険商品は補償内容などのサービスについて、あまり理解をしないまま加入する人が大半です。
ここでは、そんなauの自転車保険について、詳しくご紹介いたします。
au損保の自転車保険とは
au損保は、正式名称を「au損害保険株式会社」と言い、2010年2月にあいおいニッセイ同和損害保険とKDDIの合弁会社として設立した損害保険会社になります。
au損保は、自転車保険を中心とし、ペット保険や海外旅行の保険なども扱っています。
現在、au損保で扱っている自転車保険は、以下の3つになります。
- Bycle:スタンダード自転車保険
- Bycle Best:Bycleよりも補償が手厚い自転車保険
- Bycle S:70歳からの自転車保険
au損保の自転車保険の最大の特徴は「ロードサービスが付帯している」事になります。
自転車のロードサービスは、突然のトラブルによって、その自転車が動かない(自走不能)場合、無料で指定の場所まで搬送してくれるというものです。
au損保の自転車保険は、プラスαの自転車保険とも言えるでしょう。
auの自転車保険で知っておきたい5つのポイント
保険商品は、どんな補償があるのか、いつ使うのか、保険会社がたくさんあってどれに加入してよいか迷うなど、ほとんどの方が悩まれていることと思います。
auの自転車保険では、どんな補償があって、どんな注意をしなければいけないのかなど、これから加入をしようと思っている方はもちろん、すでに加入中の方にも分かりやすくご説明いたします。
3つの自転車保険プラン
現在、au損保で扱っている自転車保険は、以下の3つのプランがあります。
- Bycle:スタンダード自転車保険
- Bycle Best:Bycleよりも補償が手厚い自転車保険
- Bycle S:70歳からの自転車保険
それぞれ、ご説明いたします。
BycleとBycle Bestの違い
BycleとBycle Bestの違いは、「補償内容」と「保険料」の違いで、対象者は、契約の開始日時点の年齢が満74歳以下の方になります。
Bycleは、一般的な自転車保険の補償内容で、自転車事故を含む交通事故によるケガに対して補償されます。
一方で、Bycle Bestは、Bycleと同じく自転車事故を含む交通事故によるケガに対して補償されますが、お子さんの部活でのケガ、アウトドアでのケガ、また、自宅で転んでケガをしたなどの身近なケガも補償されます。
補償範囲を広くするのであれば、「Bycle Best」を選択すると良いですが、当然ですが、保険料は割高になります。
Bycle Sについて
Bycle Sは、70歳からの自転車保険で、「満70歳から満89歳までの方が対象」となります。
本人タイプや家族タイプなどのプランは無く、定額です。(月払710円、年払7,780円)
補償内容は、Bycleとほとんど一緒ですが、以下の4つは適用がありませんのでご注意ください。
- 後遺障害保険⾦
- ⼊院保険⾦
- 手術保険⾦
- 通院保険⾦
また、Bycle Sの場合は、自宅で転んでケガをしたなどの日常生活でのケガも補償されますのでご安心ください。
コースと補償内容
auの自転車保険は、「Bycle」と「Bycle Best」、「Bycle S」と3つのプランがありますが、「Bycle」と「Bycle Best」には、補償される金額の違いによって3つのコースを設けています。
このコースは、補償される金額の違いで、自転車事故か自転車以外の事故かによって、補償される保険金額に違いがあります。
Bycle Sは、後遺障害や通院保険金などが付帯されていないのもご確認ください。
Bycle、Bycle Bestの補償内容や補償金額
補償内容 | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドーコース | |
個人賠償責任 | 最高2憶円 | 最高2憶円 | 最高3憶円 | |
死亡・後遺障害 | 自転車以外 | 250万円 | 400万円 | 400万円 |
自転車事故 | 500万円 | 800万円 | 400万円 | |
ヘルメット着用中死亡 | 100万円 | 100万円 | 100万円 | |
入院一時金(3日以上の入院で) | 自転車以外 | なし | 2万円 | 5万円 |
自転車事故 | なし | 4万円 | 10万円 | |
入院保険金日額 | 自転車以外 | 4,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
自転車事故 | 8,000円 | 12,000円 | 12,000円 | |
手術保険金(手術により) | 自転車以外 | 2万円または4万円 | 3万円または6万円 | 3万円または6万円 |
自転車事故 | 4万円または8万円 | 6万円または12万円 | 6万円または12万円 | |
通院保険金日額 | 自転車以外 | なし | 1,000円 | 2,000円 |
自転車事故 | なし | 2,000円 | 4,000円 | |
示談交渉サービス | あり | あり | あり | |
法律相談費用 | なし | なし | 5万円 | |
弁護士費用特約 | なし | なし | 300万円 | |
ロードサービス | 年4回(1回50Kmまで) | 年4回(1回50Kmまで) | 年4回(1回50Kmまで) |
Bycle Sの補償内容や補償金額
補償内容 | 自転車事故以外 | 自転車事故 |
個人賠償責任 | 最高2憶円 | 最高2憶円 |
死亡保険金 | 200万円 | 400万円 |
後遺障害保険金 | なし | なし |
ヘルメット着用中死亡 | なし | 100万円 |
入院一時金(3日以上の入院) | 2万円 | 4万円 |
手術保険金 | なし | なし |
通院保険金 | なし | なし |
示談交渉サービス | あり | あり |
法律相談費用 | 5万円 | 5万円 |
弁護士費用特約 | 300万円 | 300万円 |
ロードサービス | 年4回(1回50Kmまで) | 年4回(1回50Kmまで) |
保険料
auの自転車保険は、「Bycle」と「Bycle Best」には、3つの補償プランがあり、さらに補償対象を選択する3つのコースを設けています。
- 個人プラン:本人のみ
- 夫婦プラン:本人および配偶者
- 家族プラン:本人および親族
保険会社は「親族」の定義として、「本人またはその配偶者と同居の、本人またはその配偶者の6親等内の血族および3親等内の姻族」と「本人またはその配偶者と別居の、本人またはその配偶者の未婚の子」と定義しています。
分かりやすく言うと、自分の子どもはもちろん、自分の父親、祖父母など同居をしている家族であれば、すべて適用となるという事です。
18歳未満の子どもに自転車保険を掛けたいのであれば、迷わず「家族プラン」に加入するしかありません。
また、「Bycle S」は「満70歳から満89歳までの方が対象」であり、定額制ですので分かりやすいです。
一般的に自転車保険は「一時払(年払い)」が主流ですが、auの自転車保険の場合は、「月払」もしくは「一時払」が選択可能です。
さらに、「保険期間を2年」と加入時から2年を選択することで、保険料を抑えることも可能です。(ただし、2年契約は一時払のみです。)
3つのコースと3つのタイプの保険料は以下になります。
Bycleの保険料
〇保険期間1年
タイプ | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドコース | |
本人タイプ | 月払 | 340円 | 590円 | 1,130円 |
一時払 | 3,790円 | 6,410円 | 12,300円 | |
家族タイプ | 月払 | 680円 | 1,280円 | 2,010円 |
一時払 | 7,440円 | 13,980円 | 21,980円 | |
本人・親族タイプ | 月払 | 570円 | 1,030円 | 1,680円 |
一時払 | 6,200円 | 11,300円 | 18,470円 |
〇保険期間2年(一時払のみ)
タイプ | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドコース |
本人タイプ | 6,820円 | 11,520円 | 22,130円 |
家族タイプ | 13,380円 | 25,150円 | 39,560円 |
本人・親族タイプ | 11,160円 | 20,320円 | 33,240円 |
Bycle Bestの保険料
〇保険期間1年
タイプ | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドコース | |
本人タイプ | 月払 | 780円 | 1,470円 | 2,260円 |
一時払 | 8,480円 | 16,050円 | 24,590円 | |
家族タイプ | 月払 | 2,300円 | 4,600円 | 6,280円 |
一時払 | 25,010円 | 50,260円 | 68,440円 | |
本人・親族タイプ | 月払 | 1,850円 | 3,620円 | 4,990円 |
一時払 | 20,060円 | 39,520円 | 54,330円 |
〇保険期間2年(一時払のみ)
タイプ | ブロンズコース | シルバーコース | ゴールドコース |
本人タイプ | 15,270円 | 28,870円 | 44,230円 |
家族タイプ | 45,010円 | 90,460円 | 123,170円 |
本人・親族タイプ | 36,100円 | 71,110円 | 97,770円 |
Bycle Sの保険料
〇保険期間1年のみ
払込方法 | 保険料 |
月払 | 710円 |
一時払 | 7,780円 |
申込方法や支払方法
auの自転車保険は、auショップ窓口で加入することはできず、「スマートフォン、パソコン、タブレット」を使用して申込をすることになります。
また、auユーザーだけではなく、ドコモやソフトバンクユーザーでも申込が可能です。
入力にあたっては、「メールアドレス」が必要になりますので、メールアドレスを持っていない場合は、メールアドレスを持っている18歳以上の子どもや孫(同居・別居に関わらず)、または同居の親族を契約者として申込みをすることになります。
支払いは、以下の3つです。
- クレジットカード
- コンビニ払い
- auかんたん決済
コンビニ払は「一時払のみ」の取扱いとなり、現金払いや銀行振込、口座振替は取扱いしていません。
注意点
auの自転車保険で気になる事をまとめてみました。
- 補償プランをどうするか:BycleかBycle Best
- 申込タイプ:本人、家族、親族
- 申込コース:ブロンズ、シルバー、ゴールド
- 保険期間:1年もしくは2年
- 保険料の支払い方法:クレジットカード、コンビニ払い、auかんたん決済
- 保険開始日
とくに保険開始日については、申込当日から30日以内で保険開始日の指定をすることが可能ですが、23時以降ですと当日を保険開始日とすることは出来ません。
また、1年後の保険終了ですが、保険期間末日の午後4時で終了となりますのでお忘れなく。
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